こんにちは。ちぃです。
2018年の結果をご覧になった方、ひどいものをお見せしてごめんなさい。
安全志向のトレードを確立しておきながら、その裏でボロボロという、おバカな姿を晒したのは、みなさんの反面教師になるため。
そういうことにしておいてください。
しかし! 私はそのままでは終わりません。
今回は成長した姿をお見せしますよ!
2019年のFXの結果
2019年はその反省を生かし、堅実な運用を果たしました。
リスクもちゃんと見直し、リーマンショック級の暴落が起きても(1ドル75円以下に落ちても)大丈夫、という投資額を設定しました。
詳細はあとにして、結果から見てみましょう!
結果は+44,411円(年利 5.6%)、
スワップ益9,017円を含めて+53,428円(年利 6.7%)になりました。
今回は最初から投資額を80万に設定していましたので、見どころは青い線だけです。
ちょっと見難いので拡大してみましょう。
きれいに伸びてますね。
実はこの年、8月頃に少し大きな下落があり、世間では悲鳴が聞こえていましたが、全く怖くありませんでした。
さざ波一つ起きません。
いや、逆に8月は利益が少し上がっていますよ?
リスク計算して堅実な投資額に設定した場合、FXの弱点が利点に変わります。
多少の暴落や暴騰ではびくともしないばかりか、むしろ利益が出るという不思議。
堅実なFX運用。その内訳は?
では、具体的な建玉の内訳をみてみましょう。
対象はドル円です。
今回は、112円~103円(平均107.5円)へ均等に18000通貨(100通貨×180玉)投じました。
9円に対して18000通貨なので、1円あたり2000通貨、0.1円あたり200通貨、0.05円あたり100通貨です。
マネーパートナーズのFX nanoは売買の最小単位が100通貨(100ドル)なので、ここまで細かくできました。
つまり、
103.000で買って103.200で売る。
103.050で買って103.250で売る。
103.100で買って103.300で売る。
103.150で買って103.350で売る。
:
111.800で買って111.000で売る。
111.850で買って111.050で売る。
111.900で買って112.100で売る。
111.950で買って112.150で売る。
といった形です。上記は8玉分しか書いていませんが、全部で180玉分です。
さらに、連続予約注文という半自動で売り買いをする機能を利用して、2週間に1回くらい再設定する、というお手軽な運用にしました。
この様な形は、世間のトレーダーとはだいぶ違うやり方です。
普通のトレーダーは、常時、あるいは定期的に(1日に1回とか)レートをチェックして、値動きや買い時や売り時を予想して、タイミングを見計らって取引をします。
しかし、私は前年の経験から、「予想なんてムリ」「寿命が縮むわ」という結論に至ったので、この普通のやり方を捨てました。
最初から全ての売り買いルールを定めて、そのルールに従って粛々と取引を行います。
ですので、連続予約注文という半自動で売り買いをする機能が利用できます。
途中で暴落が起きようとも、暴騰が起きようとも、一切気にしません。
気にしたら負けです。
「気にしたら負け」というのは冗談ではありません。
何が起こっても気にしなくて済むように、リスクを抑える、というところがポイントです。
どのくらいリスクを抑えたかというと。
「例え、リーマンショック級(1ドル75円)の暴落が起きても、資金80万で耐えられる」
とういうリスク許容度に設定しました。
どうやって堅実な数字を出すか? 最初に決めるのは資金額
ようやく本題です。
話したかったのはココです。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
きっと不幸な人が減るはず……!!
さて、では、どうやってリスクを抑えた設定にするか、具体的な手順を説明しましょう。
- 資金の額を定めます
- ターゲットを見定めます
- 暴落の想定範囲を定めます
- FX会社や証券会社のルール(計算方法)を確認します
- いくらまで掛けて良いか(暴落に耐えられるか)逆算します
まずは、用意できる資金の額を定めます。
用意可能な金額の100%という意味ではありません。
「この資金なら、万一無くなっても我慢できる。平静でいられるかは怪しいが、決して取り乱すほどではない」という額です。
普通の人は、貯金の1割~2割程度だと思います。強心臓の人でも3割程度です。
私は、普通の人よりヘタレなので、1割未満です。
「精神論?資金力や生活力次第では?」と思う方もおられるかもしれませんが、
ここは精神力で判断するのが正しいと思います。
なにしろ、これからあなたは体験するのですから。
FX会社に預けた資金が半減したり、無くなりかける様を。
必ず暴落は起きます。
歴史が証明しています。
過去にはリーマンショックを超える暴落が何度もありました。
世の中が改善されていても、リーマンショックを超える暴落が無いとは到底思えません。
その時、あなたは選択を迫られます。
資金を増資するか、資金を手放すか。
平静でいられなければ、とても判断できませんよね?
貯金が十分に残っていなければ、増資という選択肢すら許されません。
平静でいられれば、暴落が起き始めたところで損切りすることもできます。
しかし、その額があまりにも「大きく見えて」しまうと、コワくて損切りなどできません。
ですから、精神的な問題です。
あなたが「大した額じゃない」と思える資金額にしなければなりません。
怖がることはありません。
小さくすれば良いだけのことです。
次に決めるのはターゲットや暴落の想定範囲など
さて、資金を定めたら、そこから逆算していきます。
- 資金の額を定めます
- ターゲットを見定めます
- 暴落の想定範囲を定めます
- FX会社や証券会社のルール(計算方法)を確認します
- いくらまで掛けて良いか(暴落に耐えられるか)逆算します
まず、投資対象のチャートを眺めて、適当にターゲットを見定めます。
ターゲットというのは、投資対象の変動幅とその中央値です。
前年の私の例で言うと、2016年くらいから2017年のドル円相場のチャートを眺めて、
「だいたい103円~112円くらいに集まってるよねー?」
という感じでした。
ここは、あえて「適当」に決めます。
なぜなら、どうせ「当たらないから」です。
素人が値動きを見定めるとか予想しようとかムリです。
というか、プロだってみんな負け越してます。
「プロは、予想を外しても利益を出す。ゆえにプロ」。
素人の我々もあやかりましょう。
- 資金の額を定めます
- ターゲットを見定めます
- 暴落の想定範囲を定めます
- FX会社や証券会社のルール(計算方法)を確認します
- いくらまで掛けて良いか(暴落に耐えられるか)逆算します
もう一つ適当に、暴落の想定範囲を定めます。
昨年の私の場合は、「リーマンショック級はまた来そうだけど、そのくらいは耐えたいなー」と考えて、
ドル円が75円に落ちるケースを想定しました。
これこそ、予想できるわけもなく。
適当に決めることすら難しかったので、過去の値から適当に拾うしかありません。
- 資金の額を定めます
- ターゲットを見定めます
- 暴落の想定範囲を定めます
- FX会社や証券会社のルール(計算方法)を確認します
- いくらまで掛けて良いか(暴落に耐えられるか)逆算します
最後に、FX会社や証券会社の「拠金維持率」の計算式と「ロスカット率」を調べます。
「ヘルプ」や「良くある質問」「要綱」などに載っています。
(載っていない証券会社はキケンなので、絶対に使ってはいけません。)
証拠金維持率がロスカット率を下回ると、全て決済されて損失が確定するので、そうならない様に余裕をもっておく必要があります。
例えば、ロスカット率が100%だとしたら。
証拠金維持率が200%以上をキープするようにコントロールしてしまえば、何も心配いらないわけです。
計算式などはだいたい下の様な感じだと思いますが、FX会社によって異なりますし、変動する物もあるので、あくまでも参考と思ってください。
ロスカット率 = 100%
証拠金維持率 = 純資産÷建玉必要証拠金×100
建玉必要証拠金 = 建玉数量×平均建値(平均値)÷レバレッジ
建玉数量 = 売買する通貨の量(買ったまま保持する最大量)
純資産 = 資金-評価額(現在の含み損)
評価額(暴落時の含み損)=(暴落時の値 - 平均値)×建玉数量
評価額の例:(75-107.5)*18000 = -585000
「必要証拠金」などは常に変動するので、余裕を持たせておく様に注意してください。
私の場合は、暴落局面に入ったらロスカット率すら変わるかもしれない、と思って更に余裕を待たせています。
最後に「いくらまで掛けても良いか(暴落に耐えられるか)」を逆算
これらの計算式にターゲット(103円~112円)の平均値(107.5円)を当てはめて、
「用意した資金で証拠金維持率200%を下回らないためには、いくらまで掛けられるのか?」を求めます。
- 資金の額を定めます
- ターゲットを見定めます
- 暴落の想定範囲を定めます
- FX会社や証券会社のルール(計算方法)を確認します
- いくらまで掛けて良いか(暴落に耐えられるか)逆算します
(資金+(暴落時の値-平均値)×建玉数量)÷(平均値×建玉数量÷25)=証拠金維持率
(800000+(75-107.5)*n)/(107.5*n/25)=a
……ちょっと私にはムツカシイので、エクセルで計算しました。
建玉数量 n を入れると、証拠金維持率 a が出るみたいな感じで。
(資金+(暴落時の値-平均値)×建玉数量)÷(平均値×建玉数量÷25)=証拠金維持率
(800000+(75-107.5)*18000)/(107.5*18000/25)=278%
結果、建玉数量 18000 で 証拠金維持率 278%
まあ、だいたいこんな感じです。
平均107.5円で18000通貨まで買っても、75円というリーマンショック級の暴落に耐えられるという計算ができました。
そんなわけで、112円~103円(平均107.5円)へ均等に18000通貨を投じた2019年でした。
2019年はリスクを下げたこともあり、利益は+53,428円(年利 6.7%)とイマイチでした。
2週間~1ヶ月に1回くらいしかチェックしなくて済んだので、気楽でしたが。
もうちょっと頑張っても良かったかな?
と思ったので、2020年は更なる改善に取り組んでいます。
- 完全に均等にするのではなく、ターゲット付近の建玉を厚くする。
- ターゲットの外にも薄く建玉を置いて、少し大きな値動きがあっても
余さず利益を頂戴する。
…などなど。
もう少し落ち着いたらレポートします!
お楽しみに!
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